こんにちわ

久しぶりになります。
ここのところ、色々と色んなレンズで遊んでみています。
K-S1を購入して、1~2ヶ月になりますし、色々本格的に実践投入(小旅行)して試してみたりしてみました。

結果的に、K-S1の方が綺麗に撮れているのは確かなんですけどね、Qの頃から感じていた不安がドーンってやってきてしまいました。

それは・・・。

まぁ、まずは、2枚ほどアップ。なんかココのCSSがオカシイようでスマフォからのアクセスだと人によっては縦写真が正しい向きにならないようなのでその辺はご海容よろしくです。

KS1P2850

PENTAX K-S1 Sigma18-50mm: 1/800s F4.0 lens:35.0 mm(52 mm) ISO100

KS1P2881

PENTAX K-S1 FA77mm Limited: 1/1000s F4.5 lens:77.0 mm(115 mm) ISO100

場所は栃木県の国見峠。雲海というか、雲河というべきですかね、コレ。紅葉とセットで見てきました。
普通の雲海っていうのは山のかなり頂に登って、雲の上の高度までの高い位置から見下ろすから雲が海のように広がっていくんですけど、ココの雲海は山の麓にある那珂川(たぶん水温5~10度)が冬の氷点下近い気温との差によって生まれる水蒸気、つまり唯の霧だと思うんですよね。

ただ、この霧、川のようにゆったり流れるんで見ていて気持ちがいい。しかも朝の6時半ぐらいの夜明けの頃から8時ごろまでに霧の高さが上下するから見ていて飽きません。
で、こんな素敵なところまできて、思っちゃうんですよ。

iPhone6Plusの方が簡単に綺麗に撮れてる気がする・・・。

その絵はこちら。

iPhone6Plus26


iPhone 6 Plus: 1/1799s F2.2 lens:4.2 mm(80 mm) ISO32

その理由は簡単。レンズのせいじゃない。コントラストというか、トーンカーブの綺麗な補正です。
あくまでPENTAXのカメラとiPhoneの違い、というかメーカーが作る色バランスの違いなんでしょうけどね、暗いところを測光させると明るい空の「青色」が綺麗に出なくなり、空を重視すると手前の暗め側がシルエットになってしまう。

Qの08番を使っているときもそう。PhotoShopとかでトーンカーブとかカラーレベル、特にシャドー側を調整するとバランスよくなるのは判っているんですけど後から加工するの時間がもったいないのでやりたくないのですよ。

でも、iPhoneなら難しいこと無い。ピント合わせてスライドしておくだけ。気に入った色バランスが指一本。
簡単な紅葉と雲海がセットになった絵が手に入るんですよね。

で、HDRとか色々やってみて、K-S1でこんな感じ。


KS1P2867

PENTAX K-S1 FA77mm Limited: 1/320s F4.5 lens:77.0 mm(115 mm) ISO200


まぁ、なんとなくイイ。でも、暗くなら無すぎないようにHDRだけでなく構図も変えてなんとかって感じ。
そういうのメンドクサインですよね。欲しい絵が手に入らない、欲しい色のためにフレーミングを変える、後から時間を奪われる。
そういうの嫌いなんですよ。

素人的に見ても、iPhone6Plusの方が手軽で良いじゃん、になってる。うん、実際に嫁さんがiPhone6Plusで撮ってるんですけど、コレだけを見れば高いカメラの意味ない。

景色のPENTAXが景色で負けてちゃ意味無いじゃん。
もちろん、撮りかたも悪いんだと思う。レンズもイイのを選んで、正しく露出設定してシャッタースピードを選んでやればiPhone6Plus以上の絵が撮れると思う。それは判ってる。

でも、手軽さでは完璧に負けてる。Qならば、ダイヤル1つでなんとかなる。コッチの思想だと1枚の最高の絵を手に入れるのにiPhone6Plusなら10枚とって10枚が80点になるところ、K-S1ではファインダー越し操作で10枚撮る時間を使って3枚の95点の絵が撮れるっていう感じかな。
ちなみに、Q7を使うと10枚撮る時間で20枚の65点の絵と色変化した絵が手に入る感じ。

やっぱり、Qの方が楽しい。

K-S1は、Qの上位にならない。iPhone6Plusの代りにもならない。

ただし、以下のような絵を撮りに行くときには、K-S1は最高。軽い、手軽。シャッタースピードに強い。

KS1P2935

PENTAX K-S1 Sigma18-50mm: 1/125s F2.8 lens:35.0 mm(52 mm) ISO100

コイツは実家の家になついている野良。といっても田舎な実家ではほぼ毎日エサをやっていて、可愛がってる。田舎だから隣の家まで100m以上。家に入れるつもりが無いから無理に首輪していないみたい。

Sigmaのレンズを使っているっていうのもあるんでしょうけどね、ヒゲの細さとか、毛並みとか綺麗に撮れています。カメラ本体を動かしながら撮っていますので、iPhone6Plusではこうはいかない。シャッタースピードの速いカメラだからこそ、こういうのが撮れるんですよね。

だから、K-S1とかQ7とかiPhone6Plusとか、それぞれ使い分けなんでしょうね。

KS1P3010

PENTAX K-S1 Sigma18-50mm: 1/4000s F2.8 lens:35.0 mm(52 mm) ISO250

野良だから目つき悪いんだけど、餌付けしているから飯があると判ると人懐っこくなる。目も変わる。アングルを変えただけでムッチャ可愛い。

向いてるシーンがそれぞれのカメラである、こういうのが難しい。

まぁ、近くにいる被写体、ある程度距離が近めの被写体についてのKマウントレンズは非常に強い。
FA77mm Limitedのボケとか、今回のSigmaだけでなく、無限遠が必要とされないシーンでは、Kマウントレンズの方が気持ちがいい。

こういうシーン、猫とかの目の前に持っていって撮りだす仕草だと、野良は逃げるか、または人になれてる奴はレンズを追っかけて間近に近づいてくる。だから自分は後ずさるように離れながらシャッターの連射が必要・・・、簡単なようで結構難しいのが猫ドリ。

K-S1は軽いから便利。こんなシーンではやっぱり怖いからこういう猫ドリの際のレンズにはプロテクタしちゃう。なにせザラザラなあの舌で舐められたくないしヒッカカれたくもない。だからこまめに装備にお金使っちゃう。

カメラ本体の話に戻そう。うーん、やっぱり、チルトかバリアングルな液晶欲しいぜ、旦那。

猫を上からかがんで撮ってると、今の像がまったく判らん。
今回の猫の2枚は自慢のファインダーまったく使わずだった。液晶すら見てない(笑)


・・・1ヶ月使ってみて、やっぱり思うのは、今の時代のエントリー機のコンセプト、思いっきり間違ってると思う。このK-S1の搭載機能は古い時代のオッサン向け。LEDのサポートもうっかりさんな年寄り向け。

今のデジタルおたく向けには、(1)チルト液晶、(2)明るいレンズ、(3)現像いらずな便利機能、(4)手軽に撮影でハイクオリティな絵。これですぜ。

ちなみに俺ッチは、Qの機能、クイックダイヤル含めて全部のQの機能もつKマウントレンズ版+傾けられる液晶のカメラが欲しいんだ。Qでは出来ないクイックダイヤルを選んだ後でスピードとか絞りとかまでイジれれば最高。・・・まぁ、光学ファインダーはあってもいい。電池持つしね。
でも、残念ながらエントリー機には、もう要らない時代なんだよね、結果のわからない光学ビュー。

カメラ機能そのままでは、「見たままを全部そのまま残せない」のに「見たままを重視しても意味ない」って気がついちゃったんだよね・・・。無理して光学にしといて、後から見たままに近づける現像処理なんて無駄やん。

簡単な露出調整も含め、スマフォになれているユーザーが一番欲しい機能がたくさん無いのが、PENTAXのエントリー機種だ、コレは揺るがせない事実。それを受け止めて、K-S1を使う分には楽しい。軽くて手軽にLimitedなレンズが使える。デザインもイイ。

でも、大半のエントリーさんは、FLUCARDでiPhone転送するくらいなら、始めっからiPhone6Plusで撮っちゃうだろうね。はじめは16-85mmセットなんかで出せばもっと売れるかもとも思ったけど、コレ、ちがうね、FA31mmやFA77mmLimitedな最高級レンズとセットにして売る『レンズに付けるボディ機』だわ。