総合評価: 78/100点くらいで、賛否両論なモデル、下記に4つ以上あてはまるなら唯一無二の存在。
初値近い価格でなら本体のみ購入で、軽い40mmレンズやlimited レンズ、安いDA35mmや中古レンズの検討をオススメ。ハードの完成度は高くタイムラプスと多重露光撮影をしない前提ならエントリーとしての機能は十二分です。
  1. 小型や軽いモデルを求めている
  2. おたくっぽいor年寄っぽい風貌なカメラを持ちたくない
  3. 色・形・デザインのどこに一目惚れ
  4. 事前にエフェクトを設定して撮る、RAWの後工程を必要としないQシリーズのようなスタイルが好き
  5. 「何かしらのカメラ(iPhone5以降を含む)を持っていてて良く撮る」が少しレンズ遊びしてみたい
  6. 広角が好き、または天体撮影してみたい
  7. Kマウントのレンズ(古いマニュアルも含む)に惚れている
  8. Qシリーズを持っていて、画素数や解像感に不満を持っている
「PENTAXのカメラの特徴」というか、他のメーカーとの違いってのが見えてきた、新時代のカメラの初号機じゃないでしょうか。

画像も素晴らしいです。 サンプル写真はこちらから取得できます。

さて、ザッと78点位になった項目を列記してみます。
外観
小型軽量さ
鞄などに入れやすい
モダンデザイン
音消してLEDで確認
高級感
プラボディ、無塗装に見えるマット色が多い(レギュラーカラーが良い)
カラバリ
オーダーに良い色が少ない。細部カスタマイズ不可(LEDや背面グリップ等)
ホールド・フィット感
賛否両論。重いレンズの時に若干バランスが悪くなり持ちにくい
滑り止め
指先のみ
ストラップホルダー
三角環の形状ではないのが残念
防塵防滴
×
このモデルでは削られている
液晶モニタ
3型、92万ドットTFT、日昼まあまあ。チルト不可(ローアングルに不向き)
フラッシュ
GN10、1/180秒、シンクロ有、外付難(但しISO感度高いため不要かも)
出力端子
規格USB、規格HDMIのケーブルを採用
撮る前
ファインダーへのこだわり
見やすい。視野率 約100%、0.95倍。拡大アイカップ別売有
各種ダイアル操作
少なくするコンセプトで初心者に判りやすいが従来とあちこち配置が違う
フォーカッシング
ファインダー時TTL位相差異、11点。モニタ時コントラスト検出
測光方式
77分割測光、RGB式ではないものの優秀
高速シャッター
1/6000s〜30秒、バルブ方式2種類選択可
手ブレ補正
SRによるボディ内補正有
ノイズ
塗りつぶさない程度にあり
HDR撮影
一般的。同じ速度で連射
エフェクト・加工
豊富で時短に貢献。一部は撮る前から瞬時に入替可能
リモコン
シャッター操作に対応。前面のみ。細かいiPhoneからの無線操作はFLUCARDで対応
外部モニタ
ライブビュー出力先変更で利用可
GPS・天体
オプションだが天体撮影で赤道義が要らなくなるメリット有
グリッド表示
複数選択(ファインダーは手前交換式。液晶側は細過ぎて見えにくい)
記録
画素数
APS-C、CMOS2042万画素。バランスが良い
RAW対応
ワンタッチ記録有(2種類・DNG,PEF)
ローパスセレクター
モアレ軽減式と解像度優先を簡単に選べる(ブラケット撮影有)
回折補正
レンズの特性をカメラで調整する回折補正機能有。より精密な絵を表現
高感度
ISO100-51200で実用域~6400くらい
動画
フルHD、1/30p、ステレオ音声記録、H.264 MOV
メディア
SDXC・UHS-I 対応(1スロット)
WiFi転送
オプション。Eye-Fiまたは、FLUCARDにて対応
電池
一般的でライブビューを抑えれば割と持つ。サードパーティに1300mAh有
発色
PENTAX色。バランスが良い。人物や夜景等オートなSCNモード有
ホワイトバランス
CTE有。知覚的補正が素晴らしい
多重露光
×
削られている
インターバル撮影
×
削られている


他、雑感。
  1. セルフタイマーでLED光で視覚的にお知らせ。ダイアルでも光ってます。巷では色々言われているみたいですが・・・
    結構便利に使えていますよ、というか、このグリップのタイマーLEDなんかは秀逸なアイデアだと思います。音消して光で認識する、コレ、嫌ならOFFにできる機能ですから、「変な方向」「おもちゃ」と言って嫌悪や問題意識している人はなんなんでしょうね。
    このLEDの段階タイマー、最近では都会の信号機に良く使われているものと同じ動きで、年齢とともに聞き取りづらくなる高い音を補助する目的を担っているはずです。

    image

    イコール難聴の人でもタイマーのタイミングが判りやすくなるでしょう。
    最近の多種多様な人を考慮したインタフェースとデザインの融合、ただ奇をてらって光らせてるだけではないと想像します。これ、他社に先駆けて導入してきた素晴らしい匠の仕事です。
    ・・・但しOKボタンの青い光、これは必要だったのか謎です。
  2. 背面ダイアルはかなり固く、親指でかなり力を必要とします。ちょっと残念。
  3. このセンサーと解像感は、色バランスも良く良い感じです。2000万画素で1JPEGファイル10MB超。2400万画素より蓄積場所に優しい。
  4. おかげで絵の中でQ7とかでは気にならなかった所まで写り、モアレが気になってきます。そこでこのローパスセレクター。いい感じです。効き目を強くするためのブラケット撮影(何枚も撮って重ねる)もあり、気楽に使えます。
  5. レンズに対してボディが無茶苦茶軽いです。私みたいな軟弱向け(笑)但しレンズによっては重量バランスが悪くなり、グリップが不安定になります。
  6. 親指とカメラ手前の指に滑り止めがありますので掴み方のコツが普通のオデブなボディと若干違います。・・・FA Limitedレンズや軽いDAレンズを付けているときはすこぶる快適です。
  7. UHS-Iの記録媒体に対応。高速なSDXC使えます。今回用意したSDXCは読み90MB/s書き80MB/s。RAW+保存やHDR撮影、ローパスセレクターブラケット等に貢献するのでできるだけ速いものをお勧めします。
  8. 電子水準器、インターバル撮影と多重露出が無い。これ・・・より下の価格のQ MOUNTシリーズにすらある機能を敢えて省く理由が判りません。
  9. 撮影者・著作権情報を予め埋め込める機能あり。コレは気分の問題かもしれませんが嬉しいです。
  10. エフェクトがQ MOUNTシリーズのように簡単にダイヤルで選べます。INFOボタンで微調整可能。後で触る必要が無いJPEG撮って出し派にはうれしい機能です。但し、お気に入り登録機能がない! 赤抽出と青抽出をワンタッチで瞬時に切り替えられない!
  11. リコーフォント。まぁ見やすいと思います。でも必要な画面情報は・・・ほとんど絵(アイコン)化してありますので、そんなにメリットにはなっていない気がします。
  12. ISO51200、私的な実用域はISO6400あたり。これは暗いシーンやF値が大きいペンタのレンズを活かせます。手ブレ解消に貢献しています。
全体的に、ミドルクラスの力量+ハイエンド的な性能を詰め込んだ、ちょっとカメラを知っている人向けのカメラだと思います。


個人的に惜しいと思うのは 「防塵防滴」と「SDが1スロット」「電子水準器」 ってところですかね。スロット数は FLUCARD の大容量、高速モデルが存在しないからです。リモコン関連がケーブル不可、背面受光部なしという仕様なのでFLUCARDが欲しいところ。でも遅い狭い、ってジレンマですから機能を内蔵すべきでしたね。
後はソフト的になんとかなるのでしたら次のモデルとは言わずアップデートで改善・対応して欲しいものです。 K-S1が売れなければK-S2まで続かないでしょう。異端児で終わらせるイメージではもったいない。
どのみちこのモデルはエントリーとミドルクラス想定ならコレに満足できない人たちはフル対応のカメラ(K-3の後継、悲願のK-1?)に行ってしまうでしょう。だったっらAPS-Cは新時代に突入すべきです。


このモデル、ハード的には結構頑張った意欲的なカメラです。ただ飾るだけのリングをオプションで用意するなんて、今まででは考えられない配慮です。ちょっと高いけど。
しかしながら、ソフト的なところでは『もう一歩足らずに落ちた』感があります。もしかして開発が間に合わなかったのかな?
そのあたり、なんとかなれば、かなり化けます。そしてそれは今後フルの時代に続く「PENTAXのカメラの特徴」、他のメーカーとの違いに繋がるのではないでしょうか。このK-S1というモデルで大きく花開きそうな感じがします。

2014-09-30-12-49-13 
・・・なだけに・・・これ、出しっぱなしで終わらないで欲しいと願っています。